【本】
最近、前よりもハイスピードで本を読んでいます。
週に2冊か3冊位・・・。
特にはまって読んでいた、北森 鴻の小説をまとめてUP・・・。
■「緋友禅」
旗師 冬狐堂シリーズ。短編集。
陶子が美術品にからんだ謎を解決する話です。
空海や、仏像や、友禅や、壺など、
日常生活では耳慣れない言葉が飛び交うこのシリーズ、
かなり、渋いです。
独創的で、かつ、面白くて一気に読んでしまいました。
粒よりの短編集です。
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■「瑠璃の契り」
旗師 冬狐堂シリーズ。短編集。
緋友禅のほうがお奨めかなぁ(。・ω・。)
・倣雛心中(ならいびなしんじゅう)
ある有名な人形作家の最後の人形。
けれど、この人形は何故か、返品続きの曰くつきの人形だった。
何故、人形は返品されるのか。
人形作家の死の秘密とは。
・苦い狐
元々美大出身で画家志望だった陶子。
彼女が筆を折ったのは身近に
自分とは比べ物にならない天才の杉本早苗がいたからだった。
けれど、その天才は若くして名をなす前に亡くなった。
追悼画集を美大生たちは自費出版した。
その画集が、長い月日を隔てなぜか新たに陶子のもとに送られてきた。
誰が、何の目的でそんなことをしたのか。
・瑠璃の契り
陶子の親友、カメラマンの横尾硝子の過去にまつわる話。
瑠璃ガラスの切子碗をめぐる物語。
・黒髪のクピド
ちょっと怖い話ですが、この短編集の中では一番面白かったかなぁ・・・。
元夫からの依頼である人形を競り落とした陶子。
その直後に夫が行方不明になり・・・。
「生き人形」というと髪が伸びたり泣いたりする人形かと
思っていましたが、そうではなく、
人間を完全に模した人形のことなのだそうです。
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■「狐闇」
旗師 冬狐堂シリーズ。長編。
魔鏡をめぐる物語。
魔境とは、太陽の反射により象を浮かびあがらせる鏡。
ホログラムのようなもの??
読んでいる間はとても面白かったのですが、
最後の謎解きが・・・。
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■「螢坂」
香菜里屋(カナリヤ)シリーズ。短編集。
香菜里屋(カナリヤ)という三茶のはずれにある飲み屋。
お客が持ってくる事件をお店の工藤さんが解決するお話。
事件といっても日常に起きた不思議なことだったり、
悩みだったり、とほのぼの系です。
それにしても香菜里屋のビールと料理は美味しそうです。
謎解きはさておき、こんなお店があるなら行ってみたいものです。
・「蛍坂」
死んだ恋人との思い出の蛍坂。
その恋人の秘められた想いと、秘密。
・「猫に恩返し」
ある場末の飲み屋で
みんなの人気者だった猫のごんた。
ごんたは皆の希望だった。
そんな心温まる話があるタウン誌に載った。
だが、この話には裏があって・・・。
・「雪待人」
12年前、商店街の再開発をかたくなに反対した店主がいた。
そのために、他の商店街は時代の波にのれず
つぶれるなどの悲惨な目にあうこととなった。
だが、月日がたち、その店主があっけなく店を立ち退くという。
その理由とは・・・。
・「双貌」
物語の中にまた物語。
小説家志望の柏木青年が出逢った浮浪者の正体は?
・「孤拳」
幻の焼酎「孤拳」
真澄の大好きな叔父の脩治との思い出の焼酎。
脩治のいのちが危なくなった今、
真澄は「孤拳」を探すが見つからない。
果たして、「孤拳」は見つかるのか。
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