【本】
ZOO / 乙一
作者のお名前は乙一(オツイチ)と読むそうです。
どの物語も、非日常で不思議な世界です。
ひきこまれて、あっという間に読んでしまいました。
バラエティに富んだ面白い短編集です。
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「カザリとヨーコ」
一卵性双生児なのに母親はヨーコだけを虐待する。
「SEVEN ROOMS」
1週間を示す7つの部屋。
ある日、突然、姉弟はこの部屋の一つに
理由もなく閉じこめられた。
二人を待ち受ける恐ろしい運命。
「SO-far そ・ふぁー」
ある世界では列車事故で父親が死んでいて
もう一つの世界では同じ列車事故で母親が死んでいる。
「僕」は両方の重なる中間の世界にいて
父親とも母親とも話せるけど
二人は直接は話せない。
「僕」が間にたち二人は会話する。
設定の面白さに引き込まれつつ、
どうなるんだろうと考えていると、
「えっ」と驚くラストへ一直線。
「陽だまりの詩」
人間が死滅した後の世界。
ロボットの話。
この短編集の中で唯一のほのぼのとした話。
生と死と心について考えさせられます。
「ZOO」
彼女の死体が腐敗していく様子が
毎日写真に撮られ送られてくる。
彼女を殺したのは他ならぬ「俺」
..余り意味が分かりませんでした。
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