【本】
「思いのままに生きて」 / 宇野千代
まず、何より思ったことが文章のうまい人だなぁということ。
今更、な話ですね(^^;)
軽妙な文体が心地よくすらすらと読んでしまいました。
そして、読むほどに、無邪気で純粋な女性像が
私の中に浮かびあがりました。
具体的な内容は回想録ですが
旦那様を捨てて、東京に来て
そこで出会った作家の男の人と暮らしてしまった話だったり。
小説は金になるから書いたという名言だったり。
こうして書くと、
どこが純粋なの?と言われるかもしれませんが
人間性って行動や表の言葉だけじゃ
はかれないものだと思うのです。
色々考えさせられました。
非常識というと、
とんでもなく悪いことのように言われますが
ある純粋さがなせるわざなのかもとか。
芸術家のように、
美を深く愛し、知ろうとする人は
傲慢な自己破滅型なのかなぁとか。
その他、諸々考えさせられました。
私でも知っているような著名人も登場しまして
大変に面白かったです。
PR