忍者ブログ
♪ 音楽と言葉を愛する、歌作り人、遠野ルカの「窓」へようこそ ♪
| Admin | Write | Comment |
ごあいさつ


■・■・■・■・■・■・■

カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
☆AND検索はできません☆
過去ブログ
☆直近の月別の過去ブログです☆
リンク
新しいウィンドウを開く









×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

夢緒 見子さんの彼氏は、無職でミュージシャンだ。無職でミュージシャンという言い方はおかしいが、ミュージシャンとしては、お金を全く稼げないので仕方ない。
夢緒 見子さんは、キャリアウーマンで、外資系のトレーダーをしていた。マイペースで、ちょっと変わったところもあるが、知的な美人で仕事もできる。彼のギターために防音室も用意してあげられる位のお金も持っていた。
彼は優しくて、どちらかと言えばハンサムだったけれど、友達はなんで彼女が彼とつきあうのか不思議がった。夢緒 見子さんは、結構もてたし、その気になれば、もっと条件のいい男の人とつきあうこともできたからだ。でも、みんな、もしかしたら、とも思った。彼女なりの、大穴狙いな投資なのかも、と。
そして、ある日、ひょんなことで、彼の音楽はお金を生み出すようになった。たくさんのドラマや映画のクレジットに名前がのるようになった。時の人として、お洒落な雑誌の表紙を飾り、インタビューでは気のきいたジョークを言ったりもした。
友達は夢緒 見子さんの見る目に舌を巻いた。
そして、やっかみ半分、心配半分、彼が彼女を捨ててしまうんじゃないかと思った。ーよくあることのように。
だが、しばらくして彼は、レストランを予約して、大きなダイヤの指輪と花束で彼女にプロポーズした。
友達は舌を巻きすぎて、喉を詰まらせそうになった。夢緒 見子さんの見る目は本物だった。投資は大成功だ。
でも、夢緒 見子さんはあっさりとプロポーズを断ってしまった。
彼は彼女のためにラブソングを作り続ける。でも彼の音楽は、もう彼女に届かない。何かが微妙に、でも、夢緒 見子さんにとっては決定的に違ってしまったのだ。
友達は、夢緒 見子さんは、本当に変人なんだと思った。 
PR
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[697] [696] [694] [693] [690] [689] [688] [692] [691] [687] [686]

Copyright c ルカ の まど。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By 御伽草子 / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]