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【本】
今週、読んだ3冊です。
<1>
「館島」 / 東川篤哉
ユーモアミステリ・・・
そんなジャンルがあるとは知りませんでした。
かなり、くだけた文章です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
孤島に浮かぶ六角形の別荘。
天才建築家と言われた十文字和臣のものである。
和臣は、この別荘の螺旋階段で不審な死をとげた。
階段から落ちた転落死と見られたが
検視の結果、骨が折れていることが確認され
墜落死と断定された。
その螺旋階段の構造上、墜落死はありえない。
死体の移動がされた以外考えられないが、
墜落現場は見つからなかった。
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トリックがかなり斬新ではありました。
でも、ユーモアミステリには
私には向かないようです。
<2>
「真相」 / 横山秀夫
短編集です。
暗く、悲しいお話ばかりです。でも、とてもよくできています。
・「真相」
10年前に息子を殺した犯人が捕まる。
そこには意外な事実が隠されていた
・「18番ホール」
小さな村の村長選挙の話。
当選確実と言われていた選挙が、別候補の立候補によりあやうくなる。
主人公荒廃していく精神と隠された過去が交錯する。
・「不眠」
リストラされた男が深夜に睡眠障害の脳波測定のバイトをするが、
それが原因で眠れなくなる。
眠れない夜明けに殺人事件現場の付近を歩いていた主人公は
疑いをかけられて・・・。
・「花輪の海」
S大学の空手部では、先輩・OBからのすさまじいしごきがあった。
その合宿の、海でのしごきの途中、メンバーの一人が亡くなる。
恐怖と合宿が終わる事への喜びの中、全員が真相について口をつぐんだ。
月日は流れ、当時しごきをうけていた他のメンバーから主人公に連絡が入る。死んだ男の母親が、当時の事を聞きたいと言っていると。
・「他人の家」
強盗の前科のある主人公は、新しい町に妻とひっこした。
だが、そこでも過去の犯罪を大家に知られ、二人は立ち退きを迫られる。
そんな時、かれらと親しかった佐藤老人に養子縁組みの話を持ちかけられる。
二人は老人の住む家に移り住む。老人の思惑とは。
<3>
「鑑識米沢の事件簿2 知りすぎた女」 / ハセベバクシンオー
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警察官が、OLと2人、部屋で死んでいた。
ストーカー殺人とされたが、
米沢が微細な証拠を集め、真実に迫る。
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色々と知らなかった用語がでてきました。
*ブローバック現象・・・弾丸が発射された瞬間に、
銃口の周囲が真空になり、空気が逆戻りし吹き戻されるというものだそうです。
この現象で焼きこげた警察官の髪の毛、
それがきっかけとなり、米沢は、事件の真実に近づくことになるのです。*