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「額の真ん中にあるのは、汚れなんかではないのですよ。 昔々のことですが、 私の白い毛並みに恋をした虫がいまして その虫が何を思ったか、 ある日、私の額にはりつき いつまでもいつまでも離れずにおりまして 気づいたら、とうとう こんな模様になっていたのです。 あぁ、 今日の秋の空は、 私の目と同じ色のブルー。 こんな日はあの健気な虫のことを思うのです。 飛び回るより 私の額の模様になることを選んで こうやって 地を歩くしかない私のそばにいることを望んで 私の目の色を 空の代わりにすると言ったあの虫を。」