【本】
チルドレン / 伊坂 幸太郎
読み触りのよい小説です。
個人的にはラッシュライフの方が好みだったかなぁ。
短編集全5話。
主観は常に別人で、
どの話にも陣内というかなりハチャメチャな男性が登場します。
・バンク・・・主観は鴨居(陣内の大学の友人)
銀行強盗にまきこまれる話。陣内と永瀬という盲目の青年が知り合う話でもある。
・チルドレン・・・主観は家裁の調査官、武藤
(武藤は陣内の同僚 この時陣内31歳、武藤は28歳)
武藤が受け持った万引き少年は少し様子がおかしかった。
次回家裁にくることになったのを楽しみにしている様子があった。
父親は父親で息子を監視しているような、ひどく威圧的な態度。
その理由とは。
・レトリーバー・・・主観は永瀬の彼女の優子。
陣内がレンタルビデオ屋の店員の女の子にふられる。
永瀬と優子の待つ公園に来た陣内は
他の公園にいる人がずっと、2時間も変わらない状況に気づく。
その理由とは。
・チルドレンⅡ・・・主観は武藤。
武藤は人事異動で、家事事件担当になっている。
離婚の調停に来た夫婦。
陣内が担当した居酒屋の店員をしている少年が登場して、
最後には、ちょっとびっくりなしかけがあります。
・イン・・・主観は永瀬。
場所はデパートの屋上。
盲目の永瀬が優子のバッグを
女子高生に盗まれそうになって見抜くシーンが面白いです。
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