【本】
ダナエ / 藤原 伊織
短編集3編
ダナエ
ある著名な画家の個展で財界の大物の肖像画が破壊された。
画家の過去が絡むその理由とは・・・。
まぼろしの虹
義理の姉弟が両親の離婚計画を知ります。
原因は母親の不倫で・・・。
水母
10年前に1年間1緒に暮らした恋人。
その恋人の展覧会に行くと見知らぬ男に話しかけられる。
その男は昔の恋人の恋人で・・・。
柔らかな文体で、内容も面白く
思わずひきこまれます。
そのあと、どうなったかはご想像にお任せします、
というような終わり方なので
続きがないのに続きが読みたくなります。
作者は電通に勤めていたこともあり
業界内に通じたお話もちらほら。
若々しい文体です。
2007年に享年59歳に亡くなっている作家だと知り
びっくりしました。
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