【本】


ずいぶん古い小説です。
カトリーヌ・アルレー。

薄いですが、濃い本です。
すぐに読み終わりました。


「わらの女」

戦後のドイツ。
美しいけれど、何も持たない女性が、
新聞の結婚相手募集広告を真剣に見ています。
「莫大な資産あり」
この言葉だけにひかれて、彼女は応募します。
そして、彼女は危険な運命に自ら飛び込んでしまうのでした。


「目には目を」

自分の夫が破産しかけていることを知ったアガット。
そして、彼女の目の前に大金持ちのマルセルが現れます。
夫をほとんど何のためらいもなく、殺す計画をたてるアガットの
思考回路は理性的で余りにも自己中心的で恐ろしいものでした。